バンダナの山菜採りシリーズvol.5「仄暗い杉林の中から…」(山菜採り)
タイトルはおどろおどろしいですが、内容はいたって普通です(笑)
時は2021年9月4日の夕刻になります。
前日は夜半過ぎに大雨となり、一時は洪水警報も発令されました。
ワタシが今やってる仕事は天候によって忙しさの度合いが大きく変化します。
天気が良い日が続くと文字通り「オニのように」忙しくなり、雨の日が続くと逆にヒマになったりもします。
んで、9月4日は前日の雨によってヒマとなり、予定よりも早く仕事が終了♪
まだ明るい空を見上げながら「キノコ調査に行こうかな?」と思いつつスマホのグーグルマップを開き、調査候補地のピックアップを行ないます。
グーグルマップには過去の山菜採取ポイントが登録してあり、それを活用して再訪したり次なる探査エリアを決めたりしてるワケです^^
マップを眺めてると「とあるポイント」に目が止まりました。
そこは春に山菜を探して歩いた某沢沿いで「タキナ」が群生していたエリアです。
このタキナ、正式名称を「ウワバミソウ」といい、ワタシは2021年春に初めて採取した山菜となります。
タキナと初めて出会ったのは2021年4月5日。
日陰や谷間にはまだ雪が残る標高の高い山の中で偶然見つけました^^
いやーその時はマジで嬉しかったですわ♪
その際にワタシは「タキナの目」を獲得!!
以後はタキナが出るであろう条件のエリアで次々とタキナを見つけ、今回行ったポイントもその一つであると同時に自身が見つけたタキナ群生地の中でもトップクラスの規模でございました。
春のタキナは小さい&細くて食材としてはかなりビミョーだったんですが、今はきっと大きく成長してるハズ。
更にこのタキナ、秋になると先端部に小豆色+小豆サイズのムカゴが付くみたい。
んでもってタキナのムカゴは中々に美味しいらしい…♪
ちなみに「ムカゴ」とは簡単に言うと「種」のコトっす。
ムカゴと言えば自然薯が有名でいずれも食べるコトが出来ます。
成長したタキナとその先端に付いたムカゴ…
それを想像すると同時に行き先が決まったのは言うまでもありませぬ♪
車を北に向けて走らせ、タキナ群生地を目指します。
お盆を過ぎてからめっきり陽が落ちるのが早くなり、時間的余裕はナッシング。
オマケに群生地付近は人がほとんど立ち入らない山奥の沢沿い。
8月の大雨では群生地周辺エリアもかなりの降水量となり、各地で道路の崩落や土砂崩れによる通行止めが発生し、今なお復旧していない場所もいくつかあります。
「もしかしたら群生地に行くコトすら出来ないかも?」
そんな一抹の不安を抱えつつ、車は沢の入口へ到着。
思っていたほど、沢の状況は変わっておらず沢沿いの道路も余裕で通行可能♪
未舗装道路エリアはさすがに道がガッタガタになってましたが、どうにか車を乗り入れるコトが出来、タキナ群生地の入り口に到着です!!
スマホは圏外、周囲数キロは民家もなく…っつか以前は民家が沢の下流に数軒あったんですが今は全てが廃屋になっております…
周囲は杉林となっており、普段でも薄暗い状況が更に薄暗く(仄暗く)…
写真自体はスマホカメラの補正機能で明るく写ってますが、実際は…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「この道の奥から白い着物を着たおばあさんが四つん這いで近寄ってきたらどうしよ?」
そんな想像をしながら(笑)タキナ採りの準備を進めます。
装備ですが、手には剪定バサミとナイロン袋、腰には野外用の蚊取り線香、首には笛。
剪定バサミとナイロン袋はもちろんタキナ採取用。
蚊取り線香と笛は一応野生動物対策となります。
ワタシが山菜やキノコを求めて入る中国山地はクマ(ツキノワグマ)の生息地であり、近年は田畑の放棄や人が住まなくなるコトによって人間と野生動物との「境界線」があいまい…っつか予想以上に境界線が狭くなってしまったエリアが増えつつあります。
…とはいえ、人並み以上に山に入るワタシでさえ「森のくまさん」に出会ったコトは一度もなく、あると言えば強烈なケモノ臭と独特の気配を1~2度感じた程度っす。
なので一般の方はさほど怖がる必要はないかなと思ってみたり^^
ですが「出会わない為の対策」は実施すべきだと考えますし、ワタシは常に実施して山に入るようにしています。
野生動物に出会わない為には「こちらの存在を気付かせる」コトが一番よい方法。
それは「音」や「ニオイ」でこちらの存在をアピールするのが良いかと。
蚊取り線香は不快な吸血昆虫(蚊やブヨ、アブなど)を遠ざける効果と同時に周囲の野生動物に対してニオイでこちらの存在をアピールしてくれます。
まさに一石二鳥ってヤツです♪
狩猟を題材にした人気漫画「山賊ダイアリー」でも蚊取り線香を炊くコトでクマ避けにする描写があり、ワタシもそれには完全同意ですね^^
なので春や晩秋など吸血昆虫が出ないシーズンでも山に入る時は必ず蚊取り線香を炊くようにしています。
音に関してはアウトドアショップや釣具店でクマ避けの鈴が販売されているのでそれを使うのも良いかと思います。
ただ、最近はクマ避け鈴の効果について懐疑的な情報が見受けられるよーになってきました。
中には熊を避ける…ではなく、逆に寄せてしまう…ってゆーなんとも怖い内容も(滝汗)
その真偽についてココでどーのこーの言うつもりはありませんが、その可能性も考慮すれば「もう一歩先の対策」を講じても良いのかなとも思います^^
そうした意味でワタシは「音+ニオイ」の二重対策を講じるよーにしています。
ちなみにワタシは常にチリンチリン鳴ってる鈴の音がどーも苦手。
なんか不気味なんですわ。
…鈴の音って「霊的なナニか」を寄せる効果があるって某霊能力者が言ってましたし…(滝汗)
「仄暗い杉林の奥に潜む白い着物を着た四つん這いのおばあさん」が鈴の音に引き寄せられて…
…まーそんなコトはありませんが、それでも心の片隅で霊の存在を信じてるワタシは鈴の音よりも笛の音で自身の存在をアピールするコトにしています^^
何かあった時のエマージェンシーコールにも使えるしね♪
ちなみに笛は100均の笛を持ち歩いてます。
金属タイプとプラタイプの2種類があり、金属の方が「それっぽい(笑)」ですが、実際の音に関してはプラの方が良いなーって個人的には思ってます^^
最後にもう一度言いますが、山に入る頻度の高いワタシでも野生動物に遭遇するコトは滅多にありません。
なので過度に怖がる必要は無いと思います…が、会わない為の対策はしっかり講じて山に入られるコトを強くオススメします‼︎
薄暗くなり始めた森の中、タキナを求めて探索開始です…ってもう目の前にあるんですけどね(笑)
春に来た時より2倍以上大きくなったタキナ。
茎の太さも倍以上になっており、YouTubeで見たタキナ採取動画と遜色ないレベル^^
成長具合と並行して気になってるムカゴは…
ちょっと小さいし、ムカゴ自体が付いてない株も多いっすわ…
でも今回はその中から大き目のモノを選って収穫し、試食してみるつもり♫
まずは採取方法やらその後の下処理やら大体の食味&食感やらをチェック。
それで良い感触を得られたら次回から「刈リ採ルモノ」を発動させる…とゆー手はずです^^
ムカゴは株の先端に2〜6個程度付いており、その一番下をハサミでカット。
葉っぱは食べないのでその場で取っても良いですが、その時間すら惜しいのでそのまま袋に入れていきます。
先述した通り、ムカゴが形成されていない株やムカゴが小さい株が非常に多く、採取するのに難儀しますわ。
その間にも周囲はどんどん暗くなり、ヘッドライトを点けての作業となります。
沢沿いだけに周囲に響くのは水の音、それに虫達の鳴き声が加わって心地よい自然の音に支配された世界が構築されております。
…周りが明るければね(爆)
今は自分以外の人間が居ない+周囲は仄暗い+不気味さをます杉林の中なので正直怖いっす。
時折、笛を鳴らしつつ周囲を照らし、何もないコトを確認しつつ作業を続行。
これで「白い着物を着た四つん這いのおばあさん」がライトに照らされた日にゃ…
「くぁwせdrftgyふじこlp」
になりつつ卒倒するコト間違いなしですわ(爆)
タキナ自体は山のよーにあるんですが、ムカゴ付きに株は予想以上に少なく、どーにかこーにか片手分のムカゴを採取。
それだけではチョイさみしいのでタキナ自体も20本程度採取してこの日の山菜採り作業は終了。
すっかり闇に飲み込まれた杉林を後にして帰路につきます。
あー怖かった(笑)
家に帰ったらまずタキナを洗って根の周辺に付着した泥などを落とします。
ムカゴについては葉っぱを手でむしり取ってザッと水洗い。
…あれだけ頑張ったのにこれだけか…(苦笑)
次回はもっとムカゴが出たタイミングで採りに行くとしましょう^^
タキナ本体は葉を落としつつ皮を剥いて2分程度茹で、冷水にさらして冷まします。
冷めたら根元から手で2〜3cmの間隔で折りながら残った皮を剥いて下処理は完了。
ムカゴは2分程度茹でてから冷水にさらし、水気をきってからタッパー容器にいれ、その上から麺つゆをかけて冷蔵庫にIN。
あとは食べるだけなんですが、食味についてはまだ食べてないのでなんとも言えませぬ。
タキナは良くも悪くもクセのない(アクのない)山菜。
山菜ってのはそれ独自の風味や食感を楽しむモノだとワタシは思っており、その観点から言わせて頂くと春に食べたタキナは少々味気ないイメージを持ちました。
食感については独特のぬめりがあり、「ぬめり好き(笑)」のワタシは好きですね。
ただ、春に採ったタキナは小さく、さらに初めて下処理したので表面の皮が上手く取れておらずぬめりを楽しむよりの皮の繊維質が気になってしまったとゆー。
今回はきちんと皮が剥けたハズなのでぬめりを楽しめそうです♫
麺つゆに漬けたムカゴは1日程度寝かせてからそのまま食べよーかなと。
ムカゴ…と言えば自然薯(ヤマノイモ)が有名で、ワタシは自然薯のムカゴが大好き♫
同じカテゴリに属するタキナのムカゴもきっと美味しいに違いない…と期待しております♫
秋は山菜よりもキノコに意識が偏りがちなんですが、時には視点を変えてみるのも一興^^
「タキナ」とゆー秋も楽しめる山菜と出会えましたしね^^
また忙しい仕事の合間をぬって山に行ってみようかと思います♫
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