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新生「スナッチバイトシリーズ」について(マグバイト製品情報)

2024年春、「マグバイト・スナッチバイトシリーズ」がリニューアルします!!
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スナッチバイトシリーズは根魚ゲーム用のワームとして2017年に第一弾「スナッチバイトシャッド」の発売を開始。
その後「スナッチバイトシュリンプ」をリリースし現在に至ります。




スナッチバイトシリーズの開発に関してワタシは大きく関与しており、それらに対する「思い」は特別大きいモノがあります。




今回は新しくなったスナッチバイトシリーズの特徴はもちろん、開発経緯やウラ話的なコト
まで書き綴っていきたいと思います。











なお、開発経緯等につきましては過去に別ブログ(現在は恐らく閲覧不能と思われます)にてご紹介しており、「知ってるよ」と思ってる方がおられるかもですが、そこはスルーして下さい(笑)

また、スナッチバイトシュリンプ2.5インチに関しては他のスナッチバイトシリーズとは異なる製造工場及び製法であり、今回のリニューアルに含まれていないコトと、開発に関してワタシの関与が他のスナッチバイトシリーズと比較して薄いコトから当ブログでは割愛しますのでご了承ください。


当ブログ内ではリニューアルしたスナッチバイトシリーズとリニューアル前のスナッチバイトシリーズが混在しますのでそれぞれ「新スナッチ」「旧スナッチ」と呼称します。











◇◆リニューアルした部分◆◇

新スナッチと旧スナッチの一番の相違点は
「ニオイの追加」
逆を言えばその他の相違点はありません(笑)
サイズもカラーラインナップも個々に設定したギミックに関しても旧スナッチと変わりありません。

旧スナッチの時からそれぞれ十分な戦闘力を有しておりますのでリニューアルする必要は無かったとも言えます。





◇◆リニューアルの理由(ワケ)◆◇

ではなぜ今リニューアルなのか?ですが、単純にこちら側(メーカー&生産工場)の都合によるものが大きいです。

目まぐるしく変化する世界情勢(コロナ禍や国同士の戦争や紛争、緊張の高まり)によって世の中は大きく変化しました。
それは末端とも言える釣具業界にも大きく影響しており、これまで出来ていたコトが出来なくなったり…と「今までの当たり前」が通用しなくなっています。

海外工場で生産していたスナッチバイトシリーズもその煽りを受けるカタチでしばらくの間、生産が出来ない状況が続いていました。
一時は「もう作れない」みたいなコトをマグバイトは言ってましたが、どうにかこうにか再生産の目処がつき、今回のリニューアルに至ります。

同時に追加要素として新たなニオイを追加するコトとなりました。





◇◆ニオイについて◆◇

ちなみにニオイは甲殻類系の匂いとなります。
シュリンプはもちろんですが、シャッドも甲殻類系のニオイです。
shrimp_smell.png
この辺はまぁ…大人の事情とお考え下さい(爆)
個別にニオイを分けたりするとそれだけでコストUPに繋がります。
それでなくても製造に関するあらゆるコストが高くなっているこのご時世、コストを限りなく抑えつつ最大限の効果を発揮させるための施策ですのでどーぞヨロシクです♪
IMG_0633 (1)
そういえば旧スナッチにも「ニオイ」は採用されています。
…が、この時はあくまで人工的なニオイ(プラスチック臭)による違和感を解消する目的でニオイを添加しており、特段の集魚効果を狙ったモノではありません。

事実、開発当時(2016年ごろ)のワタシはワームのニオイに関してさほど必要性を感じていませんでした。


その理由は…
ニオイが無くても十分釣れていたし、強いニオイはワームクラッシャーの攻撃に晒されやすいから。
※「ワームクラッシャー」とはフグやベラなどワームをカジり取って破壊してしまう魚達の意


昨今は各エリアともハイプレッシャー化が進行してきました。
ネットやSNSによって釣り方やエリアなどの情報が簡単に入手できる時代の弊害ともいえるかもです。
そして色々なメーカーがワームに対してニオイや味の添加を行ない、添加されていないワームの方が少なくなってきました。
そうした状況を踏まえると「集魚効果のあるニオイ」の必要性は強くなっていると言えます。
例え0.1%でもヒット率・キャッチ率が上がるのであれば使わない手はないってコトです^^

新スナッチは違和感を消す為のニオイから魚を惹きつけるニオイをその身にまとうコトで戦闘能力の増強を図っています。

なお、旧スナッチを現在もお持ちの方は引き続きガンガン使ってやって下さい!!
新スナッチが発売されたからといって旧スナッチの性能が落ちるとゆーワケではありませんので^^







◇◆SAFマテリアルは非採用です◆◇

SAFマテリアルとはジークラックが開発した高い集魚性能を誇るワーム素材。
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スナッチバイトシュリンプ2.5インチやアジメバ用のワーム、タコ足一本やプルグラブなどSAFマテリアルを採用しているマグバイトワームは複数リリースされており、お使いになった方はその集魚性能に驚かれたと思います。

ただ、新スナッチにはこのSAFマテリアルに関しては非採用となっています。
理由は「ワームインワーム構造」を採用している為。
core_in_worm.png
ワームインワーム構造とはコア(芯)の部分とそれを取り巻く部分とそれぞれ異なるワームを組み合わせる構造を指します。
それにより独特のカラー表現が可能となっています。

このワームインワーム構造、「SAFマテリアルでやろうと思えば出来ます」
…が、ワームの販売価格が大幅に上昇してしまいます。
これまで700円で買ってたワームが900円かそれ以上になったら…ワタシなら手が出なくなるだろーな…

スナッチバイトシリーズで唯一SAFマテリアルを採用しているスナッチバイトシュリンプ2.5インチはワームインワーム構造を廃した単色構造である為、コストを抑えつつSAFマテリアル化しています。

集魚性能の高い素材はとても大事ですが、カラーも同じかそれ以上に大事です。
可能な限り値段をそのままに、ワームインワーム構造を維持しつつ、集魚性能を求める…

その結果がSAFマテリアル非採用&甲殻類系フォーミュラ配合という結論になっています。











◇◆スナッチバイトシリーズ開発の経緯◆◇
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スナッチバイトシリーズは2017年6月に
「スナッチバイトシャッド4インチ」
「スナッチバイトシャッド3インチ」
を、2018年8月に
「スナッチバイトシュリンプ4インチ」
をそれぞれリリースしました。

メインターゲットはアコウ(キジハタ)をはじめとした根魚です。

ワタシはマグバイト以外にフィッシュアローのテスターを務めており、スナッチバイトシリーズが誕生する以前はフィッシュアローの「フラッシュJシリーズ」をメインに使用していました。
fisharrow_1.png
マグバイトの代表作の一つであるスイミングリグ「バサロ」の開発に関してもフラッシュJシリーズと組み合わせて行なっています。

フラッシュJシリーズですが、非常に優秀なワームであり、自分の中ではかなり完成されたワームだという評価でした。
ゆえに「フラッシュJシリーズをリスペクト&オマージュして生まれたのがスナッチバイトシリーズ」と言っても過言ではありません。
少なくともフラッシュJシリーズを使い続けた中で得た経験や知識などをスナッチバイトシリーズに落とし込んでいます。

今はどうか分かりませんが、当時の島根山陰エリアで間違いなくワタシが一番フラッシュJシリーズを使用して一番多くの根魚を獲っていましたので、それだけにフラッシュJシリーズに対する思いは強かったと言えますね。





マグバイトから「根魚用のワームを作りたい」と打診があった際は瞬時に
「このカタチとこのカタチは絶対必要!!」
といったイメージが湧いています。
そして2024年現在、2種類のスナッチバイトシリーズがラインナップされるに至りました。











一つ目のカタチはシャッド系であり、スナッチバイトシャッドです。
IMG_0637.jpg
スナッチバイトシャッドの開発は発売の1年前となる2016年からスタートしています。
当時はバサロや開発中だったバサロHDとの組み合わせによるスイミングメソッドでの使用が前提でした。

IMG_2621.jpg
バサロシリーズは非常にアピール力の強いリグであり、ワーム自体にはさほど強いアピール力を必要としていません。
その為、テールはきちんと泳ぐコトを前提にしつつもその中で一番小さく設定しています。

サイズに関してはこれまたフラッシュJシリーズで最も多用していたサイズを参考に設定。
その結果3インチと4インチの2サイズをラインナップするコトとなりました。



これはウラ話ですが、背中の背びれっぽい突起ってホントはフックポイント(針先)を隠すためのモノとして設置する予定でした。
IMG_0618_20240218211947694.jpg
ですが、背中にフックポイントが隠れるスリット(溝)を設けていましたので背びれに持たせたフックポイントを隠すという意味が消失してしまいました。
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「でもせっかくだし…」と背びれは残して見た目の特徴としています。

もっと背びれを大きくしたり、逆にワーム自体のサイズが小さくなったりしたら「姿勢制御用のフィン」としての機能がある程度発揮されたかもですが、スナッチバイトシャッドに関してはただの飾りになってます(爆)


ワームインワーム構造に関してもカラー設定をする段階での色々なアイデアのやり取りの中で生まれています。
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自画自賛にはなりますが、このワームインワーム構造は本当にナイスな構造であり、色表現だと思っています^^
色の表現以外にもコアの部分は硬めのマテリアル(素材)を使用しており、不必要な動きを抑制しつつフックによるワームの破損を軽減させる効果も発揮!!

前述した通りワームインワーム構造は制作に関して手間が掛かるのが難点であり、そのせいでSAFマテリアルが非採用になるなどのデメリットも生じてしまいました…が、それでもデメリットを補って余りある能力をスナッチバイトシリーズにもたらしてくれました!!
「スナッチバイトシリーズ=ワームインワーム構造」
という図式はスナッチバイトシリーズ最大最強の特徴と言っても良いかと思います。











二つ目のカタチはピンテール系であり、スナッチバイトシュリンプです。
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スナッチバイトシュリンプは2018年8月にリリース。
その後、2020年に追加カラー3色が仲間入りしています。

テストは1年前の2017年に始まっており、その年の秋に行なった動画撮影にてスナッチバイトシュリンプ(プロト)が初登場し、ナイスサイズのアコウ(キジハタ)の捕獲に成功しています。
※スナッチバイトシュリンプの登場は11:40以降からとなります
動画内のスナッチバイトシュリンプは既に基本フォルムが完成されていますが、大きく変化した部分もあります。

それは「腹肢(ふくし)」の部分。
snatch_shrimp_proto1.png
この部分については後述します。


フィッシュアローでは「フラッシュJ」「フラッシュJスプリット」の2種がピンテール系に属しています。
fisharrow_2.png
その中でワタシはスプリットタイプが好きなのでマグバイトではスプリットタイプを要望しています。











「好き」とゆー理由で商品を提案したり開発してるの?と思ってる方がおられるかもですが「その通りです^^」

ただ、ここでいう「好き」は単なる好みだけでなく「絶対的な信頼性と自信があるモノ」を指します。
テスターにとって商品は単純に使うモノですが、メーカーにとっては時として会社の命運を握るモノになる場合があるワケなので「売れませんでしたゴメンなさい」で済むハナシではないんです。
なので自分が商品開発を請け負う際は熟慮に熟慮を重ね、テストにテストを重ねて納得のいくモノになるよう全力を傾けます。

ただ、メーカーにはメーカーなりの都合やスケジュールがあるワケで、必ずしも自分の意見が全て通るワケではありませぬ。
ゆえに時として「おんどれすんどれ」になるコトもありますし、どちらかが妥協する場合もあります。



…過去にワタシは商品の開発やテストを請け負いながらも不義理をしてしまったコトがあります…
甘い考えのままで簡単に請け負った結果、先方の期待に沿うコトが出来なかったんです。
それは今でも大きな後悔となっており「時間が戻せたなら…」と思いますが、後悔先に立たずです。

今、マグバイトは自分より若いスタッフたちが活躍しています。
ワタシは彼らの活躍を陰ながら応援すると共に、ワタシが犯してしまった過ちを彼らがしないよう見守っていますし、気になるコトがあったら言うようにしています。

…でもそれって若い人達からしてみたら「ウザい」の一言に尽きるんだよなー(爆)











また脱線しました(汗)


シャッド系に関してはワタシの脳内レベルではどうしても「小魚」をイメージしたカタチしか浮かばなかったのでスナッチバイト「シャッド」になったのですが、ピンテール系に関しては当初から「シュリンプ系」を提案しようと決めていました。

フラッシュJシリーズをリスペクトしつつ、同時に違うカタチを追い求めたいという願望からピンテールタイプは小魚をイメージしたものではなく、エビをイメージした…とゆーワケです。

ワタシは脳内で大体のイメージを構築するのはまあまあ得意ですが、それをアウトプットするのは超苦手。
なのでピンテールタイプを提案した時は「テールはスプリットタイプでフォルムはシュリンプ」とだけ伝えてあとはマグバイトに丸投げしてます(笑)

丸投げした時は「マグバイトらしくデフォルメされたシュリンプワームが出来上がってくるだろう」と思ってたんですが、手にしたサンプルを見てビックリ!!
snatch_shrimp_prot2.png
「メチャクチャリアルですやん!!」

デフォルメされたのもアリだけど、超リアルなのも大アリですわ。
スナッチバイトシュリンプの開発はこのフォルムで進めるコトとなり「ここまで細かい造形が可能なだったら…」と1stサンプルではただの棒(笑)だった腹肢(ふくし)を本物のエビっぽく、更にその部分が水流を受けてパタパタ動くように修正を加えました。
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エビは基本的に腹肢をパタパタ動かして水中を移動します。
逃げる時は尻尾を大きく動かして後ろ向きにダッシュするんですが、普段のほほーーーんと泳ぐ時は腹肢のみパタパタです^^

つまり、ゆっくりタダ巻きするだけで腹肢をパタパタさせて泳ぐ無防備なエビを演出できるワケです。

動きのイメージはマグバイトから動画が出てますのでどーぞ♪
一つ補足させて頂くと動画内では重めのジグヘッドに強めの水流を当てて動画撮影しています。
実際には軽量ジグヘッドやノーシンカー、弱い水流でも腹肢部分はパタパタアクションします。
…このコトは非常に重要なのでしっかり覚えてフィールドで活かして下さい!!




なお、普段のエビは前向き(頭方向)に泳ぎます。
スナッチバイトシュリンプは後ろ向き(尻尾方向)にパタパタ泳ぐのでそれがホンモノとの相違点になります。











皆さんは過去にバークレイから「ヤバイシュリンプ」というワームが出てたのを覚えてますか?
yabai_shrimp.png
ワタシはこの商品のフォルムはもちろん、その使い方・泳がせ方が非常に気に入って根魚ゲームでもよく使っていました(今も大事に持ってます)
このワームは数少ない「前方向に泳がせる仕様のシュリンプ系ワーム」だったんです。

スナッチバイトシュリンプ開発時にも当然このヤバイシュリンプのような使い方が出来ないものか?と自分なりに模索したんですが、どう考えても造形がさらに複雑になるし、そこまで理解して使ってくれるユーザーさんがおられるか?が疑問でしたので使い勝手が良く、イメージもしやすい後ろ向きスイムを採用しています。











2ndサンプルではリアルフォルムにリアル腹肢が追加されフォルム上で修正すべき点は消失。

3rdプロトはいくつかの候補カラーを実際に作ってその中から実際に販売するカラーを選別、同時に細かい色修正なども行なっています。
IMG_0349.jpg
…お好み焼きを食べながらカラーミーティングしたのも今となっては良い思い出です^^


数々の紆余曲折を経て皆さんが手にされている「スナッチバイトシュリンプ」は誕生しています。
snatch_shrimp1.png
ブログを書きながら開発当時のコトを思い出してると「良いモノ作りに関わらせてもらったなぁ…」と感慨深くなりました^^











長い&脱線しまくってますが新生スナッチバイトシリーズに関しては以上となります。
まぁトドのつまり「メッチャ良い商品なので使ってみて♪」ってコトです^^



ワタシが関与する商品開発に関しては、コスト度外視で自分の思いを具現化しようとするアングラー目線のワタシとコスト面や生産効率などを含めたメーカー目線のキッシー(現マグバイト社長)との間でたびたび「おんどれすんどれ」になった…よーな気がします(笑)

そうしたアツい議論の先に生まれたのがマグバイトの誇るアイテムたちです!!
※「おんどれすんどれ」とは議論が白熱し過ぎて一触触発の状態までヒートアップしている様を指します。




今現在は若手スタッフ達がそのアツい思いを胸に様々な商品の開発&テストを行なっておりますので引き続きマグバイトをヨロシクお願いします!!

ワタシはその度々で口をはさむだけのなんちゃってスタッフです(笑)
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最後までお読み頂き、本当にありがとうございます!!



tag : マグバイト製品情報

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Author:バンダナ伊藤
釣行記、サポートメーカー情報、山菜採りなどを不定期でUPします(≧∀≦)

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